ザ・ウィスパーズは1964年にロス・エンジェルスで結成されたヴォーカル・グループでソウル・クロック、ジェナス時代を経てソーラーの前身となるソウル・トレインと契約、同レーベルの看板アーティストとなります。ザ・ウィスパーズといえばなんと言ってもテキサス出身のウォルター＆スコット・ウォレスの双子ならではのツイン・リード・ヴォーカルが魅力ですが、スロウ・ジャムからダンス・ナンバーまでその魅力は遺憾無く発揮されており、ディスコ全盛期、ニュー・ジャック・スウィング全盛期など、どの時代にも見事に適応できるところもレジェンドたる所以です。さてこのオール・ザ・ウェイは全米ビルボードR&Bチャートで10位を記録し、B面に収録されたロスト・アンド・ターンド・アウト（同チャート13位）とともにシカゴ・ステッピン・シーンでも大人気の曲。心地よいリズム進行に乗ったウォレス兄弟のヴォーカルに思わず腰が動き出します。