1980年ジョージア州アトランタ生まれのモニカことモニカ・デニス・アーノルドは2歳から教会で歌い始め、10歳を過ぎたあたりでは地元のタレント・コンテストの賞を総なめにしていました。あるオーディションでホイットニーのグレイテスト・ラヴ・オヴ・オールを歌う11歳のモニカの歌声に圧倒されたプロデューサーのダラス・オースティンは即座にアリスタ系列のロウディとの契約に繋げ、彼が全面的に制作に関わったデビュー・アルバム、ミス・サングが1995年7月にリリースされます。このアルバムは全米ビルボードR&Bチャートで7位となる大ヒットを記録し、300万枚越えのトリプル・プラチナ・アルバムとなりました。そして翌1996年に映画スペイス・ジャムのサウンド・トラックに収録される形でリリースされたのがこのフォー・ユー・アイ・ウィル。ダイアン・ウォーレン作詞作曲、デイヴィッド・フォスター・プロデュースによる美しいトラックはもちろんですが、16歳とは思えない大人っぽさと16歳らしい少女っぽさを併せ持つ歌声がなんといっても魅力のこの曲は翌1997年リリースのセカンド・アルバム、ザ・ボーイ・イズ・マインにも収録され、チャートでも2位を記録する大ヒットとなりました。